女の人が、こんな時間まで一緒に働いてるの?
尚輝から女性社員とかの話は全く聞かされていなかったから、なんだか吃驚してしまって。
暫く携帯を見つめながら、私はベッドに固まったまま座っていた。
可愛い感じの声質だったな。
いいな、敦君と一緒に働けて。
――って、違うか。
どういうオフィスか分からない状況で、この時間に女性と一緒っていうのが、なんとなく嫌なんだ。
もしかしたら、2人っきりかも知れないし。
でも、仕事だから――とも思うけど。
割り切れるようで、頭の中はスッキリとはいかない。
だって、30分もしないうちに11時半になる。
いくら仕事が忙しいとしても、女性が男性と一緒に働く時間じゃないよね。
でも、一般的にはごく普通のことなのかな?
遅いから送って行くなんて展開になっていたりしたら――。
やーめた、くだらない。
駄目だ――こんな風に考えるなんて、私らしくない。
それくらいの優しさなら、男には必要なことでしょ。
気にはなるけど、気にしない。
気にしてもしょうがない。
携帯を閉じて、勢いよく立ち上がって、私はリビングへと下りた。


