彼は、理想の tall man~first season~


マンションに無事到着して、部屋に帰ると――何故か晃まで居た。

帰るなら俺も乗せて行けと言われて、3人で地元まで帰る運びとなったのだった。


途中で牛丼屋に寄って、夕飯という展開ではあったけれど。

10時半過ぎ、無事に実家に到着。


禁煙車にしていたから、煙草も吸いたい所ではあったけど。

そこは我慢で。


「ただいまー」

「おかえりぃ!」


久しぶりに帰った実家は、懐かしい匂いで――母親の変わらぬ優しい笑顔と共に、私を迎えてくれた。


「お母さん、お父さんは?」

「今、お風呂よ――あれ、尚輝は?」

「晃を送ってってる」

「晃君も一緒だったの? せっかくだから寄って行けばいいのに」

「うん、私もそう言ったんだけどね、もう遅いから、帰る時に顔出すって」

「そう? ま、明日会えるから今日は我慢しておこうかしら」


談笑しながら、久々の実家に入り――私はリビングでひと息ついた。


やっぱり、実家というのは、落ち着くもなと実感。

お母さんも元気そうで、ホッとしていた。


「あ! そうだ、お母さん、私車買ったんだ」

「えっ?」

「実は、今日はその車で来たんだよね」