「――あのっ、もしかして、それって、私が思っている以上にこの関係について、悩んでくれていたって思っていいってことですか?」
「え? まあ、そうなるかな」
敦君が微かに照れて笑ったように、私には見えて。
その照れ笑いで、悩んでいたことも吹っ切れるような、そんな感覚を覚えた。
私も感情や気持ちを隠していたから、多分敦君側も、分からない部分で戸惑いもあったのかも知れない。
晃が昨日言っていた、何を思い考えているのかということは、相手に知ってもらっていた方がいいことなんだ。
手探りだった状態も、これを機に改善していければいいな。
多少無理もしないとだけど、話し方も意識して、改善して行こう。
そうすれば、少しずつでも何かが変わるかも知れない。
自分の中で特別だと思う人ならば、それ相応の何かがあって当たり前だし。
ただ、気があっても、女子的なベタベタって感じが私には出来ないから――そこまでは無理だけど。
「それじゃ、誤解も無事解けたことだし、帰ろうかな」
「――え? あ、はい」
珈琲ご馳走さま――。
そう言って早々に立ち上がってしまった敦君に、ワンテンポ遅れて私も立ち上がった。


