彼は、理想の tall man~first season~


「何か予定入ってる?」

「えっと、午後は暇です」

「それなら、午後軽くどこか行く?」

「行く!」

「――え?」

「あっ、すみません・・・・・・行きますというか、行きたいです」


誘って貰えたことが嬉しすぎて我を見失ってしまった。

しかも、行くって即答しちゃった時、敦君本当に驚いた顔してたし。

嗚呼、恥ずかしい――恥ずかしいったらない。


「それなら、どこかドライブに連れて行ってよ。近場でいいからさ」

「え? あ、はい――私の車で良ければ」


本当に恥ずかしい。

敦君はなんだかクスリと笑っているし。

会いたい気持ちがガツガツ出ている気がして、調子が狂う。


でも、それでも――平日に音信不通な仲だから、こういう風に会えた時にしか、私には頑張れる手段がないから、頑張るしかない。


「ドライブスポット、この辺でどこかありますかね?」

「んー、湖とか? いきなり山とか行きたくないでしょう?」

「いきなり山道は、流石に」


引っ越ししてそんなに経ってないからドライブスポットとかが分からない。

けど、海がないことは分かっているから、湖とかなら丁度いいかも。