彼は、理想の tall man~first season~


それから、そのままベッドの上で、ゆっくり話をして。

一緒に朝食を食べていた所で、晃から帰宅したという連絡が入った。

マンション下で待ち合わせの時間を決めて、敦君は自分の方のマンションに帰って行った。

玄関口で敦君の背中を見送り、念の為尚輝の部屋を確認。

まだ不帰だった尚輝は、一体何時まで飲んでいたのか?

少し心配もしたけれど、もう大人だ。

私は待ち合わせの時間に遅れたら大変と思って、シャワーを浴びて、支度に取りかかった。


何を着て行こうか悩みながら、クローゼットの中身とにらめっこ。


今日は、敦君の友人と会う。

それなりに落ち着いた年齢の人でしょ?

あんまりバカみたいに派手な色は浮くだろうし。

でも、逆に落ち着いた感じにまとめ過ぎて、年相応に見られないのも・・・・・・。


ピアノを弾く事を考慮すると、ワンピースが無難?


無難――か?

電車だからワンピはパスかな。

最近、エアコン効き過ぎている感じだし、車内で冷えたら嫌だから。

カプリパンツにカシュクールのサマーニットでいいかな?

Tシャツにサマーカーデ羽織ってもいいか。