敦君と話す時は、会社の同期を相手に話す感覚で。
先ずは、それでトライしてみようかな。
一緒にいて気が合うとか、話が合うとか――そういう所から交際に発展するカップルっているけど。
多少のそれはあっても、私達は壁があった状態での交際発展だった。
すんなり行かなくて当然、くらいに構えていないと、ね。
うん――本当に、なんか、掴めた気がする。
酔いの状態で、自己完結。
好きなら、頑張るしかない。
「二日酔いとか平気な方?」
同期だぞ。
「――え? 二日酔い?」
「今日、結構飲んでたでしょ」
同期だよ。
「――うん」
「美紗ちゃんが飲めるのは、あのお店で働いていたから?」
同期、同期。
「んー多分? でも、あの店の男連中には全く敵わないけど」
「あの社長さんとか、強そうだもんね」
同期ですよぉ。
「今日は――尚輝も、マスターに潰されるかも」
「え? 尚輝が潰れるのなんて想像出来ないけど」
同期。
「もう、恐ろしいくらいに飲むし、飲まされちゃうから」
――こんな調子でOKかな。
「そうなんだ」
敦君がそう言って笑った時、外が一瞬光ったように見えた。


