だけど、晃からの突き刺さる視線がなんだか痛かった。
尚輝は、ピザ屋がもうすぐ来ると思うんだけど――とかなんとか言って、敦さんを自分の横に座らせていた。
晃がいたのは予定外で、私のテンションは急降下。
着替えを理由に一旦部屋に入って、煙草に火を点けた。
尚輝だけならまだしも――晃がいるんじゃ落ち着かない。
落ち着かないながらも半分くらい煙草を吸って、火を消した。
部屋着に着替えて、リビングに戻ると、男三人は既に片手にビールを持ち、テレビを見ながら話していた。
「あれ、松山スタメン入ってねぇじゃん」
「後半出るんじゃねぇ?」
「なんだよ、俺期待してたんによー」
尚輝と晃のそんな会話を、敦君はちんぷんかんぷんみたいな顔して聞いていた。
「暫く見てなかった間に、だいぶメンバー変わったな」
「敦さん向こうで試合とか、見てなかった?」
「ああ、全くな」
キッチンに入って、サラダを作り始めた私は、晃からの視線をなんとなく感じていた。
嫌だなと思いながらも、きゅうりやトマトを切ることに専念。
ドレッシングはどうしようかなと悩んでいると、チャイムが鳴った。


