彼は、理想の tall man~first season~


――って!!

私っては、何考えてるんだろ。

これじゃなんだか変態女子だ。

変態女子な自分を、それは酔っているから一瞬思ったこと――だなんて正当化して。

私は再び吸いすぎている煙草へと、手を伸ばした。


飲んで吸ってで、そんな感じでないと乗り切れなさそうな、今のこの時間。

同じ空間の中にいても、数メートルの距離がある彼等と私。

やっぱり今のこの時間の私の存在意義なんて、解らない。


この一杯を飲んだら最後、部屋に引っ込もうかな。

そんな気持ちで持っていた煙草に火を点けると、部屋に携帯の電子音が鳴り始めた。


「あー、悪い」

俺だわ――と、そう言って携帯を操作していた中條氏。

立ち上がり応答していた中條氏は、「おお、どうした?」と、言いながら部屋から消えた。


「美紗、お前こっち来いよ」

「え、いいよ、別に」

「なんだよ、飲むっつった割にはノリ悪ぃ」


尚輝は私の隣りに立って、私の頭を軽く小突いた。

そして、私の指に挟んである煙草を奪うと、あろうことかそれを吸い始めた。


「ちょっ!! それ、私が吸ってたのに」

「お前、吸いすぎ。声が若干かれてんぞ」