世界のすべてが敵に回ったとしても

 ゆっくりと思い返した。







 深々と降る雪がやまないような日。







 僕はひとり、震えていた。







 誰も僕のことを見てくれなくて。








 「ひとりか、小僧」








 あなただけ、声をかけてくれた・・・。