世界のすべてが敵に回ったとしても

 彼は、僕のことを忘れたりしない。







 じゃあこいつは、ただの同姓同名か?







 そんな偶然、あるのか・・・?





 「麗姫、麗姫・・・」






 はっ!ッと思いついた顔をする神。






 「お前は、遊女の麗姫か?それとも、人斬りの麗姫か?」






 こいつは、遊び人だったか?






 「いやー、2人とも似てるんだよねー・・・。で、どっち?」





 間抜けな質問だ。





 僕が、遊女でも、人斬りでもあるのに。







 「どちらもだよ。遊女の麗姫と、人斬り麗姫、同一人物さ、神」