金髪彼女と黒髪少年




「はぁ!?何が全然大丈夫よ!!」
「私はねこれから忙しいのにあんたの汚い靴を踏むし!!」
「あんたにパンツ見られるし!!」
「あんたの鼻を蹴らなきゃいけないし!!」
「本当に怒るわよ!!」



僕は呆然としていた。謝ったかと思ったら逆ギレし始めたこの女がマシンガントークでここまで開き直れるとは思ってなかった。



「何見てんのよ!!〝カネムシ〟汚いからみないで!!」


沈黙
暫くしてから尋ねた。



「カネムシってなんですか?」



「知らないわよ。あんた金悪なんとかでしょう?それに地味でムシみたいだからカネムシなのよ!!」



「あんたはカネムシだからね!!」