「まだ心は揺れているんだ。でもね・・・このままここにいたら・・・俺も雪ちゃんも本当の意味で前には進めない」


そして二人とも壊れていく気がする。



「俺は・・・何年たっても雪ちゃんの事が好きだと思う。今まで色んな子と出会ったけど・・・それでも雪ちゃんが一番だったから」



結局雪乃を忘れて他の子と付き合う事はできなかった・・・・雄大にとって雪乃が忘れられない人だから・・・・。



「だから・・・いつか雪ちゃんが俺を一人の男として会いたいと思ったら・・・・連絡が欲しいんだ。何年先でもかまわない。来なくてもかまわない。ただ・・・もし雪ちゃんが俺の事を男として見てくれるなら・・・俺は雪ちゃんを大切にするよ」



雄大は最後と言わんばかりに雪乃を抱きしめてくれる。



いつだってこの場所に甘えてきた。



その人を・・・・失う。


でもただ寂しいからいてほしいでは雄大を傷つける。



彼はそんな事を望んでいないから・・・・。



「雪ちゃん・・・いつまでも愛しているよ」



雄大はそれだけ告げると、いつものように頭をポンポンと叩き出て行った。




私たちの道は・・・・・別れた。