再び静まり返った、生徒指導室。


「…あんたは、言わなくて良かったの?」


その沈黙を破ったのは、ヤス。


「え?」

「屋上で言ってた悩みって、沢せんせーのことでしょ?」

「…」



"沢せんせーのこと"




ドクン!



「え…?」



ドクン。
ドクン。

心臓が一気に加速する。

ドクン。
ドクン。

「な…なんのこと?」

どうして、ヤスが…


ドクン。
ドクン。


私と、先生のことを知ってるの!?