■学級委員×恋する教諭
「始まりましたね、美少女二十選」
「……ああ」
「何故そんなに暗い顔をされているんですか?先生」
「なんで、なんで……ベストカップル賞の候補に俺と龍娘先生が入ってねぇんだぁあぁあっ!」
「……選考基準を最後まで読まれましたか?アレは“本編に登場”しているペアである事が絶対条件なんですよ?その点先生は本家様未公認でしょう」
「うそぉおぉおぉおぉんっっ!!」
「残念でしたね」
「し、知らなかった。くそっ俺とした事が――不覚」
「どうやら龍娘先生は、チャーリー君とのカップルでノミネートされているようですよ」
「ああ、そうらしいな…。
俺の集めた情報によると、そのチャーリーとか言う奴は人間離れしたパワーと美貌を兼ね備えた二メートル近い大男で、あの龍娘先生や体育科のアイツを完膚なきまでに叩きのめした事もあるらしい。恐ろしい男がライバルになったもんだぜ……」
「え……先生、それは一体どこから得た情報ですか?」
「ん?新聞部だが」
「嗚呼それ多分半分以上デタラメだと思いますよ?」