「――で、生みの親は私らを集めて何させたい訳?いくらなんでも本家みたいな疑問解決は無理なんじゃないの?」
甘党万里、平気な顔して“角砂糖”を啜る。
胡乱な視線を甘党に向ける面々。
悶絶中のしまじろうの事は完全無視。
「ボクが聞いた話だと」
眉を顰めつつ、アルフレドが挙手。
「京極先生の壮行会をするつもりらしいですよ」
「京極……マリー先生の、ですか?」
啓太が、自らキッチンで淹れて来たココアを飲みながら尋ねる。
出来ればコタツに入りたいのだが、狭いコタツは既に五人によって占領されているので、遠慮してベッドの端に腰掛けた。
「ええ、なんでも本編参加が決まったとかで」
「そうなんですか。頑張って欲しいですね」
「ふーん。それはおめでたいけどさぁ、肝心の主役がここにいないのはどうして?」
姉と熾烈なチャンネル争いを繰り広げるのは千歳。
「今メール来たけどアイツ、本編デビュー前の番外編出演は控えたいんだとよ。ったく、昔っから真面目な奴だぜ」
少しは“角砂糖”耐性が出来たのか、割合短時間で生還した虎次郎が、携帯片手にポテチを頬張る。
「確か早川先生は、図々しくも本編応募前に番外編に登場したんですよね」
「それを言ったらバルツァー君もでしょーが」
「それを言ったらアンタもでしょ、千歳」
アルフレド、千歳、万里による指摘三連鎖。

