そこにいたのは
「あっ!田中君お帰り。てか、あけおめぇ」
「明けましておめでとう。お母様の実家はどうだった?」
「理子、今年も可愛かったよなー。さっすが俺の姪」
「アリスカと一緒に帰ったんでしょ?」
思った通り、千歳、舞白、虎次郎、万里、そしてアルフレドの五人。
そうです、灰かぶりの持ちキャラの方々です。
五人して小さなコタツに入りテレビで正月特番観ながら、持ち込んだと思われる蜜柑や雑煮、その他美味しそうなものを食べてまったり。
双子としまじろうに至っては、だらだら寝転んでいる。
「皆さんどうしてここに……」
衝撃のあまり年始のご挨拶も忘れ荷物を落としてしまう。
勿論、メンバーにではなく自分の部屋に他人がいる事に対して。
ドサッ、という落下音はテレビの音に掻き消された。
「最近、お前の彼女ン所に丹下一味が頻繁に集まってるって聞いてなー。面白そうだからって、筆者の奴が俺らにもやらせる事にしたらしいぞ」
「まぁつまりパクったって事だよねぇ」
「考えてみれば私達、今まで一度も全員揃った事なかったでしょう?丁度良い機会なんじゃない?」
ムクリと起き上がった虎次郎と千歳、舞白が言う。