「ギャアァァァアアアアアアアッッッ!!!!」



学校中に轟くしまじろうの大絶叫。

強烈な甘みが、彼の喉に舌に口いっぱいに広がり、猛烈な吐き気が襲い掛かる。

景色がだんだん歪んで見えてきた。



「どうかしたんですか?煩くて仕事にならないんですが」

テストの採点中だった毒舌倫理教師が不快感を露にして此方を覗くが。



しまじろうは既に白目をむいて悶絶していた。






某男の娘や生徒会長が魔法使いや皇帝に食べるよう迫ったアレを“舌殺し”と呼ぶとすれば

この缶の中身はまさに“五感潰し”。



しまじろう、いとあさまし。








【ぶいえす角砂糖・終】