……会議とは、関係者が集まって相談をし、物事を決定する事を指す。
果たして今のを会議と呼んで良いのかについては大分疑問が残る。
しかしそれでも上司の言うことは絶対。
どろっとした液体になって床に吸い込まれていったり
突然全身にひびが入って割れ、そのまま粉々になって消えてしまったり
誰かの影に溶け入ったり。
面々は次々に、多様な方法で部屋をあとにした。
会議室には、舞白とラグナロクの二人が残される。
「貴方は昔から強引ですね」
座ったまま、表情を変えずに溜め息をつく舞白。
「さっきまでの一体どこが“会議”だったと言うのでしょう」
ラグナロクはテーブルに腰掛け、脚をぶらぶらさせる。
「気にしない気にしなーい。ほら、サタンさんも言ってるよ、“女の子は強引な方が魅力的なんだよ”って」
「サタンさん?どなたです?それは」
「このアヒルさんだよぉ」
どこから出してきたのか、彼女の手の上には再びアヒルのおもちゃが乗っていた。
先程と同じ、黄色い身体と円らな黒い瞳、可愛らしい嘴を持ったアヒル。
「悪魔の名前をつけるなんて……悪趣味だわ」
「そんな風に言ったら悪魔さん達がかわいそうだぞぉーッ」
“メッだよ”とラグナロクは口を尖らせる。

