「君こそ随分早くないですか? 田中君」
「僕はちょっと……」
そう言った彼、田中啓太の頬が瞬時に桃色に染まったのを横目で見て、アルフレドは溜息をつく。
嗚呼、テフレチェンコさん関連か。
「なんかアルフレドさん、調子悪そうですけど、大丈夫ですか?」
暢気に尋ねてくる啓太に
体調が悪いとすれば、それは朝から大嫌いな牛乳なんかを飲んだせいだ、
と言ってやりたかったが、そこは思慮深い彼、グッと呑み込んだ。
「だ、大丈夫です…。それより田中君、君は自分が牛乳消えろ同盟の一員である事を忘れたのですか」
「は?」
訳がわからない、という表情で啓太はアルフレドを見上げた。
「聞きましたよ。君、牛乳を飲み始めたんですって?」
「あ……ばれてたんですか」
「当然です」

