「千歳先輩、しょうがないから先輩の携帯使わせて下さい」

美葉の言葉に

「……あ゙」

みるみる青ざめる千歳。



「携帯、教室に忘れて来た」

「うそぉぉおおおん!!」



不幸体質の本領発揮。

頭を抱える方向音痴。






次の日が休日だった事もあり、校内遭難に陥った哀れな二人はそれから約一日と半分、校舎をさ迷い続けましたとさ。



例えば天ぷらとスイカの食べ合わせが悪いように、この二人、一緒にしておくとかなりアブナイ。








【方向音痴姉×不幸福妹・終】