安堵したのも束の間。

アルフレドは急ぎ職員室へ引き返す。



「早く龍娘先生に報告して、五十嵐工務店にも電話しなければ」






そう言った彼が派手に床に倒れこんだのは、

その直後。








――過労および寝不足。






名もなき生徒達が抱えて来た、すやすやと寝息を立てる少年に

保健室のお憑かれ様はそう診断するのだった。








【キングオブNo.2の忙しい朝・終】