これぞ模範的学園ライフ!


せっかく早く来たのに、パアになってしまった。

うなだれながらもアルフレドは今度こそ本当に生徒指導部長のもとへと急いだ。






「失礼します」

職員室で、古文担当の大人しい女教師や三十路目前の世界史教師、愛妻家な体育科教師や毒舌イケメン先生に挨拶していると

部屋の奥に出勤直後の生徒指導部長、李龍娘を見つける。



「おはようございます、龍娘先生」

深いスリットが入った真紅のチャイナドレスに黒髪シニヨンの生徒指導教諭は、今日も見目麗しい。

「嗚呼、おはよう。えーと……アリフレッター?」

「アルフレド・バルツァーです」

「そうだったそうだった。すまんすまん」

全然すまなそうに感じられない表情の龍娘先生に、アルフレドは内心眉を寄せた。



「実はこれが落ちていたのですが」

几帳面に畳んだ例のロゴTを彼女へ渡す。

「おお偶然だな。私も今朝二枚拾ったぞ、ロゴ入りTシャツ」

李教諭は拾ったというTシャツを広げて見せた。

“困った時は光速タップダンス”

“一日百歩、三日で何歩”

意味がわからない。

二枚目に至っては何故か疑問系だし。



「やはりいいなあ、実に欲しい」

瞳を輝かせる生徒指導部長。

趣味悪っ!



そしてあの金髪シスコンは、どれだけロゴTを落として行くのか。