■新聞部長×顧問2



「見ーちゃったー見ーちやったー」


「ぶ、ブリテリっ!!」


「因幡舞白をつけてた甲斐があったよぉ。コレで次号の天スポの一面は決まりだねぇっ」


「どどどどういう意味だそれ」


「見出しはねーえ、“しまじろうクビか!?白昼堂々生徒にセクハラ!!”なんてどう?」


「あ゙?セクハラだと?」


「あーそれとも“世界史教師熱愛疑惑!!生徒指導の次は死神に首ったけ”の方が良かったりする?」


「待て待て待て待て。今お前が言った中に、事実一つもねぇぞ」


「そっかー、やっぱ最初のやつの方が良いかー」


「話聞けよ」


(やっべー、さっきはつい空気読んで因幡にハグとかしちゃったけど、よく考えたらアレかなり問題行動なんじゃ……)


「そうと決まれば、早速因幡舞白に取材取材ぃ」


「おいてめぇ止めろ止めろ止めろ」


「えー」


「絶対記事にはするな。誰にも喋るな。特に影の理事長の耳にセクハラとか入ったら、俺マジでクビだから!!」


「でも、しまじろう一人居なくなったからって、別に誰も困らないし――」


「よっよしわかった!肉まん十五個でどうだ!」


「どうしよっかなーあ」


「ちょっ、昼にも購買の肉まん買い占めてやっただろうがよ!」


「それとこれとは別物でしょー?」


「くそっ……じゃあ肉まん十五個プラス法螺吹き大根でどうだ!」


「法螺吹き大根?」


「ああ!お前にピッタリなネーミングだろ?法螺吹き大根っ」




「いや、別に良いんだけどさぁ……先生と居ると俺、メチャクチャ食いしん坊みたいじゃない…?」








ブリテリが太らないか心配です。