ガラッ


「あ、先生、いらっしゃったんですか」


「まあな。貴様、もう体調の方良いのか」


「なんとか。ただ、大事な会議を欠席してしまいましたが」


「ふーん」


「起こして下されば良かったのに」


「いや、世話焼きはダメらしいんでな」


「は?」


「後で貴様んトコの会長にでも訊いとけ。それより俺は貴様に問いたい事がある」


「……なんでしょうか」


「さっき此処で、因幡と何話してた」


「さぁ」


「負のオーラダダ漏れだわ気まずくて中入れないわ寝れないわで、こっちはかなり迷惑したんだ。ちょっとくらい教えてくれるのが礼儀だろう」


「なんですかその論理。先生は、生徒間の問題に首突っ込めるほどお暇なんですね」


「生徒会長にも同じ事言われた……しょぼぼーん」




「――ああそうだ、昨日実家からケーキが大量に届いたのですが、良かったら一箱如何ですか?」


「え……ケーキはしっかり貰うが、それは“口止め”ってやつか」


「ボク一人では食べきれないから言っているのであって、別に他意はありませんよ……折角ですから二箱如何です?」


「そうか、なら食う食うー」


「では明日にでも此方へ持って参りますね」


「ああ」




ダダダダダダッッ!

バァァァアアアン!


「俺にも持って来てくれっ!ケーキ!」


「「……しまじろう……うっぜぇ」」