■とある会話の後に



ガラッ


「あ」

「あ」




「……教師が立ち聞きなんて悪趣味ですねぇ」


「貴様こそ、俺の貴重な睡眠タイムを阻むとは悪趣味だな。わかってたろ、俺が待ってた事」


「まあ、気付いていなかったと言えば嘘になりますね」




「で、貴様ら一体何話してた」


ニコッ


「先生に教える義理はありませんので」


「笑顔の圧力ヤメロ」




「そんな事より先生、早くお休みになられた方が良いですよ?疲れは“時間”を縮めますもの」


「それはそうなんだが……中に居るだろ、もう一人」


「嗚呼、アルフレド君ですか?別に気にする必要もないでしょうに」


「困るだろ、保健室に生徒と二人っきりで……変なフラグ立ったら」


「立ちませんから」