「優ちゃん、いい香り~!」
「ざぁーんねん。シャンプーと香水の匂いだわ、それ」
「優ちゃん髪さらさら~!」
「はは、シャンプーの効果はすごいねぇ~(←棒読み)」
……もううんざりです、はい。
こんな毎日が続いて、
早もう1カ月。
バカ(川崎)と親友だった、あの朔でさえも、
若干引き初めてきています。
「なぁ、朔!優ちゃん可愛いよなっ?なっ?」
「あ、…あぁ…あはははー」
「…………」
………朔、ドンマイ。
あたしは毎日、この一言だけを朔に向かって呟いている。
心の中で呟いているため、もちろん、朔には届いていない。
…でもね、
朔、この気持ちだけは伝わってると思うよ。
朔――…
コイツ、ウザいでしょ。←
