こいつ絶対競争してんだろ!!! だとしたら、早く抜かさせた方がいいかも。 私はスピードを落とした。 その瞬間、腕を掴まれた。 そのまま抱き締められた。 なにすんねん! 私は必死に離れようとした。 でも、びくともしない。 「いつまで泣いてんだよ!」 え?? 匠? いやいやそんなまさかな。 「真依なんで泣いてんの?」 やっぱ匠だ!