「竜ちゃん。ゆき君帰ってきたよ。」

「ゴメン、またせて。帰ろ」

自転車3台は1年間で見慣れた景色を走る。

「この後アイス食べに行こ!」
ののがいった。

「今回の中間テストがほんとにヤバくて、帰るから2人で行って」

「ゆきなら大丈夫だろ。」

「竜ちゃん、無理に誘っても悪いよ。勉強頑張ってね。」


「おう。じゃ、また明日」

街にいく道と住宅街へいく道で別れたあと、ペースをあげて走る。

本当は勉強なんてするつもりはない。
俺たち3人は本当に仲がいい。
でも、俺と2人より竜太とののの方がもっと仲がいい。
これは当たり前のことだろう

でも、2人はどんなふうに思っているかはわからないけど、そんな風に思うと自分が邪魔だ。