あたしの名前は

唯(ゆい)。16歳。


自慢じゃないけど

ハンパなくモテる。


今も先輩に告白されてるところ。


「唯ちゃんの事、好きなんだけど付き合ってくんねぇかな」


話したこと一回もないじゃん。


「すいません。あたし彼氏いるんで」


話したことないのに

どこを見て「好き」って

言ってんだろ?

意味わかんない。


「そっか。ごめん。ありがとな」

「はい。じゃあそろそろ戻んなきゃいけないんで」


教室に入ると

愛が駆け寄ってきた。


あたしの親友。

愛も超カワイイ。

もちろんすごくモテる。


「唯!おかえり―。今日は誰だったの?」

「二年の大和先輩。フったけど。」

「あぁ!あの!!なんて言ったの?」

「彼氏いるんでって」

「唯 彼氏いないじゃん!」

「一番簡単に断る方法だからさ」

「なになに?また唯、告られたの?今度は誰?」


愛と話してたら龍がきた。


龍は愛の彼氏。


美男美女の

お似合いのカップルだ。


「龍!唯ね、大和先輩に告られたんだって」

「大和先輩ってカッコいいって有名の?」

「そ!」