涙で少しぬかるんだ大地を 踏みしめ歩み出した。 足取りは 軽かった。 涙を流すことは 良いこと 涙を流せることは すてきなこと そう心が 囁いていた 秋の日の 夕方。 夕立の後の夕陽は 心が動かす。 「明日はすぐそこにきている」 そう知らせるために。 濡れた頬が オレンジ色に光った。