シュウの身体は私の脇に引っ込んで、今は肩肘を立てて横向きで半身を少し起こしている状態。
 それでも見下ろされている状況に変わりはなく。

 それにすごく近い。 
 私の前腕はシュウのお腹に触れている。


 シュウが私の顔を覗き込むようにしてほんの少し頭を倒せば、また眩い日差しが遮断された。



 キスの評価がショックで。
 いらないのにそんなもの、シュウは意地悪だ、いじめっ子だ。


 知らず知らずにぶうたれていたらしい。

「怒んないでよ」

 シュウはそう言って何故か嬉しそうにクシャリと笑う。

「でも……良かったよ」

 言いながら、
 私の唇を人差し指でつぅーっと丁寧になぞった。