とにかく不可解な感触の正体を確かめなくちゃ、とろけるほどに甘いこれは多分……
恐る恐る瞼を押し上げれば、凄く近くにシュウの顔。
もうその輪郭も視界に入りきらないほど――近い。
当然重なっているのは唇と唇。
マウス トゥ マウスだ。
チュッ――
小さな音を立ててようやく少しだけシュウの顔が離れる。
けれどまだ近い、お願いもっと離れて、心臓が潰れそう。
私の上にシュウの上半身が覆い被さっていて、体重なんか少しも掛けられていないのに、圧迫死しそうだ、助けて誰か……
私に落とされている視線、表情、全てがあったかくて心地良くて。
だけどもブラウンの瞳が微かに揺れるのが切なくて、この人大丈夫かな? と不安になった。



