シンクロニシティー



 触れている手をキュッと捕まえた。
 シュウは振り解こうとはせず、されるがままだ。



 全てそのままは伝わらないだろう。

 私のこの気持ちは言葉なんかじゃ表現しきれない。
 それぐらいに深くて濃くて熱い。


 でも思う存分口から出したことで、そうしてそれをシュウが受け止めてくれたことで、清々しい爽快感に満たされた。



「あースッキリしたっ」

 シュウから顔を逸らして天を向き、木の葉の隙間から覗く空の青に視線をやる。
 キラリ、木漏れ日が差し込んで、眩しくて目を閉じた。