シンクロニシティー



 耐えきれなくなって、握っていたシュウの手を自ら離し、同時に足も止めた。

「コト?」

 シュウも立ち止まって、そんな私の顔を、不思議そうに覗き込んだ。


「この辺でいいかな」

 シュウに向かってニッと笑い、地べたに寝転がって大の字になった。


 何の目的もなく、ほんの軽い思い付きでここまで来たくせに良く言うよ、と自分自身に呆れたけれど、表情変えずに目を閉じた。



 隣にシュウの気配を感じて、私に付き合って同じ様に寝転がってくれたんだなぁと勝手に思う。