シンクロニシティー



「そんなに怒らなくても……
 そっか、エロいのは却下かぁ、残念」

 シュウはそう言うと、また目を細めて笑った。


 いやいや、そこじゃないですから。
 私が怒っているのは。

 でもまぁいいか。
 明日シュウと海へ行けるのなら別に。



「買いに行ってると遅くなっちゃうし、水着はレンタルだね。
 浮き輪とかはうちにあるし」

 言ってシュウが、同意を求めるような視線を私に寄越す。


「ええ~!
 スクール水着とかかもしんないじゃん」

 すかさず不服を申し立てると、

「あ、それいい。
 海にスクール水着とか、超レアじゃん。
 萌える」

 からかうようにそう言って、愉しげに笑った。