シンクロニシティー





神崎の逮捕を、テレビのワイドショーで知った。


何も感じなかった。神崎のことなんか、正直どうでも良かった。



シュウは今も眠ったままだから、彼の冤罪を証明できるのはこの世にたった一人。

私だけ。


そんなことを薄っすら思ったかも知れないし、思わなかったかも知れない。酷く曖昧、まるで他人事。




シュウは、お母さんの希望通り自宅(シュウの元居たマンション)へ帰った。在宅療養って言うらしい。


余命は持って二か月、けれどいつ急変してもおかしくない状態で、一時間、一分先の予測も全くつかないのだと、担当医師は淡々と語った。




お世話はシュウのお母さんと交代でやった。

身体を拭いたり、お下を洗ったり、洗髪したり。便をしたらオムツも変えた。


基本、私がずっとシュウの傍に居て、シュウのお母さんは通って来る感じ。彼女は居酒屋の仕事があるから、夜のお世話は専ら私。