シンクロニシティー

「シュウ、ごめん」

見上げたまま、ポツリ、力なく謝れば、「どうして『ごめん』?」と屈託なく笑ってシュウは聞き返す。


「どうしてだろ?」

なんて。曖昧に返したけどやっぱり胸が苦しくて、それを苦笑で誤魔化した。




と、シュウの部屋のインターホンが鳴った。


私を包んでいたシュウの腕がスルリとほどけ、たちまち身体が冷えていく。



リビングの壁に取り付けられているモニターに、来訪者の姿が映し出さる。それを目にした途端、身体中に戦慄が走った。



神崎――



聴覚を失ったみたいに何も聞こえなくなった。ぼんやりした視界の中、モニターに向かったシュウの口がゆっくりと動く。


スロー再生されている音のない世界を呆然として眺めていた。