シンクロニシティー

「コト、また何かあった?」

そっと大切そうに私の頭を撫でながら、シュウが囁くように問う。



「ん、あった。一杯あった。辛いことも嬉しいことも一杯」

シュウの胸に顔を埋めたまま、くぐもった声で答えた。



「嬉しいこともあったんだ」

返って来たシュウの声は、ほんのり明るさを帯びていて、シュウも喜んでくれているのがわかる。


だから――

それ以上に辛いことがあったのだ、と……。


もう言い出せなくなった。



「お父さんが、お母さんのことも、私のことも大切だって。一番大切な家族だって」

嬉しかったことを素直に伝えた。今の私がシュウの為に出来ることって言ったら、それぐらいしか思い付かない。