シンクロニシティー

突っ立ったまま、呆然とシュウを見詰めていた。



けれど、痺れていた脳ミソが徐々に活動し始め、目の前のシュウはどうやら実像らしいと気付く。


そしたら今度は、どうやって言い訳しようなんて、そんな狡いことを考え出したりした。


帰りがこんなにも遅くなって、きっと心配を掛けてしまった。

約束したのに、夕飯を作れなかった。


シュウに謝らなきゃならないことばかりだ。



「お帰り」

ただその一言を口にし、穏やかに微笑んだシュウ。ゆったりと私の背中に両腕を回し、私をそっと胸に抱いた。



自分が望む場所に帰れたのだと実感し、確信し、けれどその一方で、ここを奪われるんじゃないかという不安に、胸が潰れそうになる。



堪えきれずに両の目から沁み出た雫が、シュウの胸元を濡らした。