シンクロニシティー

玄関のドアは施錠されていなかった。


シュウはもう帰って来ている。時間が時間だけに当然だけど。

そして、私の為に鍵を開けておいてくれたんだ、きっと。



カチャ――

慎重に。出来るだけ音を立てないよう扉を開けた。



けれど、

「コト?」

私の名を呼ぶ声が、部屋の奥から出迎えた。


声の主はすぐ、玄関で立ち竦む私の前に姿を現す。



愛しい人を目ににした瞬間、熱いものが腹の底から込み上げてきた。目に映るものが現実なのか夢なのかわからなくて混乱して、なのに、またシュウに会えたことが嬉しくて涙する。



今自分の身に何が起こっているのか、今自分は何を想っているのか……。


自分のことなのに良くわからない。