シンクロニシティー

「そいつ、恐喝かなんかでムショん中いて、その間ルミコが借金肩代わりして、自分、ボロボロんなりながら必死に稼いで……。去年の10月だったかなぁ、そいつ、塀ん中から出て来たらしいけど……」


そこで、レイジは酷く辛そうな顔をして言い淀む。


けれどすぐ、意を決したように私を真っ直ぐ見詰めて続けた。



「結局そいつ――

ルミコを迎えには来なかった」



哀しいお話だ。

利用するだけ利用して、男はルミコを捨てた。



「ルミコから搾り取ろうと思えば、まだまだいくらでも搾り取れたのにな。そこは最後の情けなんかな? 『捨てる』っつう形で、ヤツはルミコを解放した」


言ってレイジは、私から視線を逸らして再び目を伏せた。



「何なんだよなぁ? ルミコの人生、何だと思ってんだよなぁ? そんなヤツに惚れたルミコが悪いのかよ?」


悔しそうに、苦しげに……。

レイジは独り言のように呟いた。