シンクロニシティー

レイジなりに、遠慮しているんだろうか……。



ベッドの横にある四角い座卓の傍に足を崩して座った。


寝室と隣接しているキッチンから、レイジが冷蔵庫の中を覗き込みながら、

「コトも何か飲む?」

と聞く。

既にレイジは、大きな水のペットボトルを手にしていた。


レイジはその場でキャップを開けて、それを豪快にらっぱ飲みする。



そんなレイジをぼんやり眺めていたら、口を離したペットボトルをほんの少し上にかざして、

「お前もコレ?」

なんて言って、何故だか照れ臭そうに笑った。



私、物欲しそうな顔でもしていたのかな。



「何もいらない」

言いながら首を左右に振り、私も笑った。