シンクロニシティー



少し遅れて私も教室の自分の席へ戻った。

机と床を濡らしていた水は、綺麗に拭き取られていて、花瓶も元の場所に戻っていた。教室入ってすぐの、黒板横の棚の上。




どっと疲れた。


雪枝さんが私のことそんな風に思っていたなんて、ちっとも気付かなかった。


えっと、何だっけ。

無関心、寂しがり屋のかまってちゃん。自分が一番可愛くて、一番可哀想。悲劇のヒロインぶって自分に酔ってる。



最低最悪じゃない。『同性に嫌われる女子代表』みたいな感じ?

それで私、今まで友達出来にくかったんだ。その原因は、自分から話し掛けることが出来ないとかでは決してなく……。



私が典型的な『女子に嫌われるタイプ』だからだ。