シンクロニシティー



なっちにどんな顔をして会えばいいかわからない。

どう接したらいいかも。


でも仕方がないから、重い身体を引き摺るようにして学校へ向かう。



シュウのマンションは、自宅よりも学校に近い。最寄駅も通学に利用している路線だから、持っている定期をそのまま使うことが出来た。




行きたくないな。

行ったら、またどんな嫌がらせをされるか……。



案の定それは、学校に着いた時点で始まっていた。



まず、下駄箱に上靴がなかった。


靴下のまま教室へ行けば、クラスメートの侮蔑に満ちた視線が一斉に私に向けられた。

急に静まり返った教室。静寂の中、じわじわ湧き出す嘲笑。


聞こえるか聞こえないか、その境目ぐらいのボリュームで囁かれる中傷。



そっか……。私はクラス全員を敵に回してしまったんだ。