シンクロニシティー



うん。やってみよう。


シュウのキッチンには調理道具がほとんど揃っているし。どうやらシュウはちゃんとご飯を作っているっぽい。なんか意外だな。



「料理の本、そこの本棚にあるから」

言ってシュウが目で指したのは、ダイニングに隣接しているリビング。テレビの横に、スリムだけど背の高い本棚があった。


「ん、わかった」

覇気のない返事を返して、フォークを突き刺したソーセージを口の中へ放り込んだ。



その前に、学校へ行かないとな。

私の血で赤く染まってしまった制服は、昨日のうちにシュウが洗っておいてくれたみたい。一体、いつの間に? と思うも、昨日の記憶はほとんどないから、すぐに思い出すのは諦めた。



学校の帰りに、家へ着替えを取りに行って、それからスーパーへ買い物へ行こう。