シンクロニシティー

即刻話題を変えたシュウ。きっと気付いている、わかっている。


私が、あの家に帰りたくないのと同じぐらい、学校へも行きたくないんだってことに。


気付いていて敢えてそんな風に言うってことは、きっと私はそうするしかないんだ。シュウの家に居させて貰う為には、学校へ通うしかない。だから、駄々をこねたらいけない。



「私、ご飯作れない」

仕方がないからこっちで駄々をこねてみる。


シュウは優しい笑みを浮かべて、

「コトは、僕の為に美味しいご飯を作ってあげたいって思わない?」

なんて聞いてくる。こんなの誘導尋問だ、狡い。



キュッと唇を横に結んで黙り込んでしまった私に、

「思わないの?」

シュウはわざとらしくちょっと怒った顔をして、もう一度問う。