浴室でも散々、シュウに鳴かされた。




私の口から漏れ出る声が、狭い空間に反響する。

それはやけに艶めかしく色づいていて、まるで自分の声じゃないみたいに聞こえた。



けれど、決してシュウ自身が私の中に入って来ることはなくて……。疼く下腹に気が狂いそうになる。



「シュウ……お願い……欲しい」

幼い子どもみたいな片言でねだれば、

「ダメ。赤ちゃん出来たらどうすんの?」

優しく諭すように言って、シュウは綺麗に微笑んだ。



没頭しているように見えても、シュウは常にどこか冷静で、シュウと真に結ばれることなんか永遠にないのだと、私は嫌でも自覚する。