シンクロニシティー



 夏は日が長い。

 午後5時を過ぎてもまだまだ明るくて。
 陰鬱な気持ちがこの明るさに照らされ、浮き彫りにされたみたいに一層際立って、余計に沈む。


 痛い……心が。



 昨日の今日なのに、またシュウに会いたくなる。
 会いたくて会いたくて仕方がなくて、無意識に私の足はシュウのマンションへ向かっていた。


 迷惑なのは百も承知だ。

 シュウの優しさに甘えてしまう私は、幼稚なほどに我儘。

 それでも構わない、シュウの前でお利口さんでいる必要はない、そんな風に思ってしまうのも、私をスッポリ包んでくれるシュウの温もりのせいだ。