十字架に鎖を




「はぁっ…りゅぅっ!」


ときどき洩らす珠妃の声がいとおしかった。


牙を抜いて、傷口を舐める。


「んっ。」


珠妃が身をよじった。


「我慢してくれてありがとう。」