十字架に鎖を




そんなことを言っても、珠妃が逃げられるはずもない。


ふるふると首を振った珠妃の首筋に牙を埋めた。


「っあ…!」


珠妃の体に緊張がはしる。


今回は理性がある分、ゆっくりとじわじわと血を吸っていく。